仕事に子育てに忙しいDUAL世代が、限られた時間の中で、仕事、家事、子育てをすべて滞りなく行っていくにはいったいどうすればよいのか。家電コーディネーターの戸井田園子さんにそのアイデアを伺った。

「リセット家事」と「プラス家事」で家事の仕分けを!

家電・インテリアコーディネーターとして様々なメディアで活躍する戸井田さん。フルタイムで働きながら家事と子育てを両立した自身の経験を交えてお話しいただいた
家電・インテリアコーディネーターとして様々なメディアで活躍する戸井田さん。フルタイムで働きながら家事と子育てを両立した自身の経験を交えてお話しいただいた

 家事、とひと言でくくっても、その性質によって大きく2つに分けられる、と戸井田さんは言う。

 「掃除、洗濯、食器洗いなど、汚れたものや散らかったものを元の状態に戻す性質の家事は『リセット家事』と呼んでいます。これらは、目標とする到達点が同じなので、どちらかというと誰が行ってもよい種類のもの。一方で、料理や子育てなど、ゼロのものを積み上げていく性質のものは『プラス家事』。この類いの家事には、行う人の個性や家の方針だったりが色濃く出がちなのが特徴です」

 こうして家事を仕分け、自分やパートナー、家族の得意・不得意に合わせ、優先順位を見定めて取り組んでいくことで、格段に家事が片付きやすくなるという。

効率的に家事をこなすために、知っておきたい“家事の仕分け”。リセット家事をアウトソーシングしていくことで、手をかけたいプラス家事の時間を確保することができる
効率的に家事をこなすために、知っておきたい“家事の仕分け”。リセット家事をアウトソーシングしていくことで、手をかけたいプラス家事の時間を確保することができる

 「まず、その人がやることでオリジナリティーが出るものは、家事全体の中での優先順位として上に上げるといいでしょう。そうして、例えばリセット家事は、結果が出やすく、男性が楽しみながら取り組みやすいので夫に任せるなど、家庭を1つの会社と考えて上手に分業していきましょう。また、高性能な家電やロボット掃除機に頼るのも1つの手です。今は本当に選択肢が増えているので、自分や家族全体の優先順位を見極めて、賢く選択していくとよいと思います」