DUAL世帯の夫、名言ハンターの大山くまおさんが、古今東西、様々な人の言葉から、子育ての励みになる名言を紹介する連載『子育ての名言』。今回は夫婦で子どもの夜泣きに悩んでいたころを思い出しながら見つけた名言です。

 こんにちは。ライターの大山くまおです。ワーママの妻と一緒に、2歳10ヵ月になる娘を育てています。最近、曖昧なことを娘に言うと、「え!?」と大きな声で聞き返されるようになりました。上司か。

 先日、七五三のため、妻の実家の近くにある神社へ行ってきました。慣れない着物を着たせいか、いつも以上にやんちゃ放題、わがまま放題の娘でしたが、神主さんが祝詞をあげる間、言われるままに一人でお辞儀したり、玉串を捧げたりしている後姿を見て、あらためて成長を実感しました。そんなことができるようになったんだなぁ。

 子育てはたしかに大変で、しつけのこととか保育園のこととか、考えなければいけないことは山積していますが、一時期に比べるとかなり落ち着いた状態だと言えると思います。

 われわれ夫婦も出産直後から1年半ぐらいは大変でした。というか、大変じゃない夫婦なんていないでしょう。子どもの夜泣き、体調の不安定さ、ママ自身の体調不良、子育てに関する経験不足、知識不足、そして夫婦のコミュニケーション不足とそこから発生するストレス……。さまざまな要因によって、新米ママは疲れ果て、新米パパはおろおろとうろたえるしかありません。

 「するめブログ」さんの「育児しんどいマンガ『夜泣き編』」(※1)と、「むすメモ!」さんの「育児で1番辛いときに『頑張れ』と言われて爆発したときの漫画」(※2)は、いずれも赤ちゃんの育児で悩むママの様子を描いて大きな反響を巻き起こしました。お笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦さんが、子育て中の体調不良に悩む妻の福田萌さんにかけた言葉なども多くの人たちの賞賛を集めています。

 僕自身はというと、子どもが生まれて数か月の間はまったく父親としての自覚が足りず、仕事の忙しさにかまけて何もかも妻にまかせっきりでした。ある日の夜中、寝不足で疲労困憊となった妻が子を抱いたまま一人でしくしくと泣いているのを見てしまい、初めて事態の深刻さに打ちのめされたのです。今、思えばひどい夫であり、父親だったと思います。

子供は眠っているときが一番美しい。

キルケゴール

『不安の概念』