共働き家庭の子どもは、両親不在の時間をどのように感じているのでしょう。DUAL世帯の子どもの思いを、同じように共働き家庭で育った著名人に語ってもらうというこの企画。前編(佐藤弘道「母のテレビモニター」が僕の安心感に)に続いて、体操のお兄さんでおなじみの佐藤弘道さんにご登場いただき、子ども時代に抱いていたご両親への思いや、お子さん達への接し方の秘訣をうかがいました。

「バイクに乗るなら、私が後ろに乗って旗振りしてあげる」

日経DUAL(以下、DUAL) 両親が働いていると、子どもに目が届きにくいため、しつけ面でどうしても甘くなってしまう、ということはないでしょうか。佐藤さんが子どものころはいかがでしたか?

佐藤弘道さん(以下、佐藤) 両親ともに、僕と弟がやりたいということに、「あれしちゃいけない」「これしちゃいけない」と頭ごなしに反対することはありませんでしたね。中学生のころ、周りの友人達の行いが悪くなったときにも、母は「不良になってもいいよ」と。「バイクに乗るなら、私が後ろに乗って旗振りしてあげる」とまで言われたら、バイクに乗る気にもなれなかった。母のおおらかな子育て法にうまく操縦されていたんだと思いますね。

DUAL お母さんの器の大きさを感じますね。

佐藤 はい。その一方で、マナーの面では結構口うるさかったんですよ。例えば、お箸の正しい持ち方や上げ下げの作法など。「外に出たときに恥ずかしい思いをするのはあなた達なのよ。家にいる間にきちんとやっておきなさい」とよく注意されました。

 当時は「嫌だな、面倒くさいな」と思っていました。でも、食事の席で箸の持ち方が正しくできていないと、結構目につくものですよね。僕らのように表に出る仕事の場合、ロケで食事の撮影をすることもありますから。今となっては、両親のしつけのありがたみを感じています。

「働く姿を見せてくれた母。僕も子ども達を職場に連れて行って、同僚達を紹介しましたよ」
「働く姿を見せてくれた母。僕も子ども達を職場に連れて行って、同僚達を紹介しましたよ」

次ページから読める内容

  • 両親の働く姿がリアルに目に浮かんだから、寂しくはなかった
  • 節目節目で親が見守っていることを感じてほしい

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