タイプ別メーカーの選び方は?

──では、どういうメーカーが食洗機を出しているんですか。

戸井田 卓上タイプは、パナソニックと東芝だけですね。ビルトインは、日本だとパナソニックとリンナイが2強で、あとは三菱や日立、ヤマハ、ホシザキもやっています。海外だと、ミーレとハーマンとASKO。ASKOは45センチもあるんですけど、あまりお薦めしてくれなくて、60センチ幅押しです。ミーレは、日本は45センチが主流だからと、最近45センチに力を入れているようです。

──メーカーによっても違いますか。

戸井田 海外勢は、もう似たり寄ったり。その中でもミーレは、3段バスケットというのが売りなんですね。カトラリーだけ別で1個持っているのは珍しいので。ASKOは、バスケットというより、汚れの落ちやすさとか省エネが売りです。

 国内と海外の違いは、スライドオープンタイプの国産と、フロントオープンタイプの海外。本当に日本のメーカーでは、フロントオープンタイプが無いですね。なぜやめてしまったんだろう。

──実際に触ってみるには、どうすればいいんですか。

戸井田 家電のショールームのキッチンコーナーに行って「食洗機を導入したいんですが」と聞くと、いくつかのメーカーの製品を見せてくれますよ。フロントオープンは無いんですかと聞くと、なぜ無いのかということも教えてくれます。あとは、住宅展示場に行くこと。1軒ずつ入っていくと、輸入系の住宅には絶対フロントオープンが入っているし、パナソニックの住宅の中にはパナソニックの食洗機が入っています。そういう意味では、住宅展示場というのは、すごく色々参考になることがたくさんありますよ。

ショールームに行けば、製品を見たり確認したりできる(画像提供:パナソニック株式会社)
ショールームに行けば、製品を見たり確認したりできる(画像提供:パナソニック株式会社)

(解説/戸井田園子 取材・文/井上真花)

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(前編「食洗機、時短だけでなくエコと衛生にも効果あり!」はこちらです)