「保育園が足りないってどういうことだ? と。国は少子化対策について本当にやる気があるのかと思いましたね」
「保育園が足りないってどういうことだ? と。国は少子化対策について本当にやる気があるのかと思いましたね」

川上会長 保育園、あちこち探しているんですが、どこも「入園100人待ち」なんですよ。まったくふざけた話です。こんなに少子化をなんとかしようってみんなが考えている時代に、「保育園が足りない」って、どういうことだ? と。少子化対策を本当にやるつもりがあるのかと思いましたね。一番大事だとみんなが思うことですら、国はやってないわけだから。

羽生 おっしゃる通りです。子どもを増やしたいと言っている国が、子育ての第一歩の段階で親に突き付けているのが「保育所の不足」。何やかやと言い訳をつけては、子育て環境改善の優先度をキッパリ上げず、ないがしろにしているとしか思えません。

川上会長、怒りからドワンゴ本社内に保育所設置

川上会長 事情はいろいろあるんでしょうけれど、保育園がこんなに足りない状況で子どもを育てられるわけがないです。

羽生 子育てする当事者だけでなく、若い世代がこの状況を見て、積極的に子どもを生みたいと思えるはずがないですね。

川上会長 僕はこの怒りから、ドワンゴ本社内に保育園をつくることにしましたよ! 12月にオープンします。

羽生 えっ!? いきなり社内託児所設置を! なんと素早い対応。さすが川上会長、素晴らしい行動力です。

川上会長 まあ、公私混同で(笑)。普通の会社だと社内に託児所があっても、通勤ラッシュで会社まで連れてくるのが大変らしいですね。でも、ドワンゴは裁量労働制だから、みんな出社が遅いんです。ラッシュ時に出勤している人のほうが少ない。だから、けっこううまく機能するんじゃないかと考えています。

羽生 ドワンゴ社員の反応はどうですか?