「間違った選択をしてしまった!」 妊娠中に気づき、フリーランスに方向転換

 妊娠中に色々と調べ、自分がとんでもない選択をしてしまったのではないかと思い始めました。「子どもが生まれてから転職活動を始めればいい」は難しい話だと。仕事をしていなければ、そもそも保育園に預けることができないのです。妊娠中でもハローワークに登録することは可能です。でも、ハローワークの窓口で「もし仕事を紹介した場合、会社が希望する勤務開始日に、確実に勤務を始められますか?」と聞かれ、答えに窮してハッとしました。

 「とにかく保育園に預けなければ仕事はできない」という当たり前のことに気づき、選択を迫られたのがフリーランスとして働くという道でした。会社員時代、自分がフリーでやっていくことになるとは全く想像していませんでした。ただ、夫が自営業ということもあり、独立すること自体はそう大変でないという印象を持っていたのも事実です。頼れる先は1つしかありません。慌てて元の職場に連絡し「フリーランスで仕事に復帰することにしたので、何か仕事があったらください」と掛け合い、幸運なことに「保育園に子どもを預けられるなら」という返事をもらいました。

 そして、5月生まれの娘が翌年4月に入園するタイミングで、住んでいる目黒区から、認可保育園の補欠合格をもらいました。折しも「この仕事やってみる?」というオファーをもらえたときだったので、通える範囲にあった認可外や認証保育所にもすべて入園申し込みを済ませました。家で電話が鳴るのを待っていたところ、認可保育園から「欠員が出たのでどうぞ」という嬉しい知らせが飛び込んできました。順風満帆とは言えませんが、こんなふうに私の「思いがけないフリー人生」がどうにかこうにか始まったのです。