子どもの記録・診察時のメモ・お薬手帳を集約した「こどもからだノート」を活用

 わが家には三人の子どもがいます。今ではすっかり病気をしなくなりましたが、ほんの数年前まで、家の中は「こどもからだメモ」だらけに……。どれが誰のメモか分からなくなり、ノートをつけるようになりました。これが「こどもからだノート」です。

 ノートは子ども一人につき1冊作り、具合が悪くなったら記入し始めます。体温表は「こどもからだメモ」を貼り付けてもいいですし、慣れてきたら自分でささっとグラフにしてしまってもいいですね。さらに、ノートには診察時に医師が言ったことも記入するんです。すると、頭の中が整理されて、「これを聞いておけばよかった」「先生はあのとき何て言ったの?」なんてことがなくなります。

 次に受診したときに、先生にノートを見せるととても喜んでくださいます。遡って前のページを熱心に読んでくれて、「へえ、あの薬、こんな感じだったんだねぇ」などと話すことも。小さなフィードバックになっていることを感じます。

ノートで記録を残しておけば薬剤師との情報共有もスムーズに

 また、このノートはお薬手帳も兼ねています。薬局でもらう薬の情報を印刷したシールをこのノートに貼ります。診察の後、処方箋を持って調剤薬局に行きますが、通常、薬剤師さんには病名や病状は伝わっていなくて、薬の名前だけが処方箋で指示されますよね。なので、このノートを見せると薬剤師さんもよく読んでくれて、「今日はこんな症状なんですね」と把握してくださり、こちらも安心です。薬を飲んだ後の経過など、気づいたことも書き込んでいます。