もう一つの問題は、子どもの写真を目立つところに掲載することで、変質者に「自分のところに子どもがいる」と知らせる可能性が高くなる点だ。「プロフィールやカバー写真、公開記事など、多くの人が見る場所に子どもの写真を掲載しないほうが安心です」

 例えば海外では、自分の子どもの写真が見知らぬ人にシェアされたので、そのページに飛んでみると、子どもの写真がその人のプロフィール画像として使用されており、しかもそのページには幼児虐待についての投稿がたくさんあったというケースがある。親は非常に怖い思いをしたそうだ。

 「子ども本人が『フェイスブックに載せるか載せないか』という判断ができないため、すべて親の責任になります。子どもが大きくなったときに『どうして裸の写真をアップしたの?』と感じるかもしれません。自分の氏名で検索して、変な写真がアップされたら傷ついてしまうでしょう。子どもの写真は、よく考えてから投稿したほうがいいです」と丸子さんは話す。

2:相手のフェイスブックに、個人情報をコメントしない

 友達の投稿には「○○産婦人科で一緒だったよね。××ちゃんも5歳になったんだ!」などと、個人情報を書き込まないように注意したい。

 「友達の投稿を読めるすべての人に、あなたのコメントも読まれてしまうからです。個人情報を含んだ個人的なやり取りは、投稿へのコメントではなく、他人が読めないメッセージやメールで送るようにしましょう」(丸子さん)

3:写真の投稿やタグ付けは、相手の許可を取ってから

 ママ友や家族ぐるみで付き合いのある友達とのパーティーで、子ども同士が遊ぶ姿の写真を撮って投稿したり、写真にタグ付けをしたりする際には、事前に親の許可を得て。

 「もちろん、マナーとしてや、情報漏洩を防ぐためにでもありますが、肖像権の侵害という法律的な面もあります」と、日本IBMシニア・セキュリティ・アナリストの守屋英一さんは言う。

 「人物を無断で撮影する行為は禁止されていますので、もし相手が嫌がった場合、訴訟にまで発展する可能性もあります」