フェイスブックでは実名登録や、投稿範囲を制限できることなどの安心感から、つい油断してはいないでしょうか。例えば、「子どもの入浴中の写真を投稿」「氏名を漢字で登録」「診断やゲームなどのアプリを使用」「生年月日をすべて記入」などの行為には、危険も潜んでいます。
 今回は『フェイスブックが危ない』(文春新書)の著者であり、日本IBMシニア・セキュリティ・アナリストの守屋英一さんと、ITライターの丸子かおりさんに、フェイスブックでうっかりやっていることの7つの危険について聞きました。「(上)フェイスブックの落とし穴 共有範囲を見直そう」「(中)フェイスブック、タグ付けとブロック設定の見直しを」に続く最終回です。
 ※本記事は、記事公開時の情報を基に作成しています。

 DUAL世代がフェイスブックを使う際に、「意外とやっている人が多いが、実は危険」というものを紹介していこう。

1:子どもの裸の写真やオムツ替えの写真などは投稿しない

 ITライターの丸子かおりさんは、「子どもの裸の写真を投稿すると、2つの問題があります」と注意を促す。

「一つ目の問題は、フェイスブックはアメリカから生まれたものなので、『児童ポルノ』に対して基準が厳しい点。子どもが入浴中の写真や、水泳時の半裸の写真、トイレトレーニング中やオムツ替えなどでお尻が見えている写真などを投稿すると、自動検出プログラムによって『児童ポルノ』と判断される可能性があります。

 フェイスブックには、『児童虐待やわいせつな画像を見かけたら、通報してください』というガイドラインがあり、写真を見た人が通報することで、フェイスブック側が写真を削除したり、アカウントが凍結したりする事例もあります」