友達との交流に便利なフェイスブックですが、使い始めて以来、特に設定を見直していないという人もいるかもしれません。タグ付けの事前確認や「知り合い」「制限」のリストなど、フェイスブックではセキュリティレベルに合わせた細かい設定が可能です。
 上編(「フェイスブックの落とし穴 「共有範囲」を見直そう」)に続いて、『フェイスブックが危ない』(文春新書)の著者であり、日本IBMシニア・セキュリティ・アナリストの守屋英一さんと、ITライターの丸子かおりさんが、親として心得ておきたいフェイスブックの設定ノウハウをアドバイスします。
 ※本記事は、記事公開時の情報を元に作成しています。

情報公開を制限しつつ、知人や友達との交流を楽しむ

 フェイスブックでは細かい利用設定ができる。これを活用すれば、一つひとつの投稿の都度、伝えたい相手だけに限定公開をしながら、SNSの本来のメリットである異業種の人との交流も実現できる。ツイッターやLINEなどとは違う、フェイスブックのメリットといえるだろう。

 守屋英一さんが勧めるのは、まずは以下の設定だ。「設定」→「タイムラインとタグ付け」を開き、設定を確認してみよう。

 ①は、タイムラインに投稿できる人を「友達」に限定する設定。

 「こうしておくと、友達以外から自分のタイムラインに投稿されることがなくなります。誰からも書き込まれたくない場合は、『自分のみ』にしましょう。

 タイムラインに書き込まれた内容を、大勢の人に見られたくない場合は、④で『自分のみ』を選んでください。年齢を秘密にしているのに『39歳おめでとう!』などと誕生日お祝いメッセージを書かれて、友達全員に筒抜けというケースがあるかと思いますが、『自分のみ』にしておけば、書き込まれた内容を他人が見られなくなります」

 ②は、友達の投稿にタグ付けされたり、「○○さんと一緒です」とタグ付きで投稿されたりした際、友達のタイムラインに表示することを自分が許可できる設定だ。「オン」にしておくと、あなたの許可なしに、勝手にタグ付けされることはない。

 「『オフ』のままだと、自分の名前や顔写真が、自由に投稿されてしまうことになり、削除してほしい場合は、いちいち投稿した人に削除を頼む必要が出てきます」

 さらに、写真にタグ付けされ、それを許可をした際に、あなたのタイムラインにも表示するかどうかという設定が③。「『自分のみ』にしておくと、タグ付けされた写真を見られるのは自分のみになります」