海外留学に付いて回る「日本人としてのアイデンティティー」の問題
私は高校を卒業後、グルー基金から奨学金を頂き、ハーバード大学に進学しましたが、あれが私にとっての初めての「海外」でした。そのため、英語という面では大変な苦労を味わっています。ですから、「わが子には英語習得に苦しんでほしくない」「早期から英語を学ばせたい」という気持ちに大いに共感します。
さて、私の周囲を見てみますと、子どもを海外のボーディングスクールに送り込む友人も少なくありません。早い時期に親元を離れ、精神的に独立する、協調性を身に付けさせるというのは、人としての成長を促すという意味でも大変有意義なことだと思います。
ただし、気を付けなければならない点もあるんです。