●タイプ3.一般の自転車とタイヤ径が同じ軽快タイプ

 タイプ2のように前に座席+カゴが設置されており、タイヤ径が26インチと一般的なシティーサイクルやママチャリと同じタイプ。ネットで調べてみて、自分に向いているのでは?と思っていたのがこれ。

 実は子ども乗せ電動アシスト自転車のトレンドは既に、小回りが利いて扱いやすいタイプ1や2のようなタイヤが20インチの小径タイプに移行している。今回お話を伺うまではタイヤの径が大きいほうが一踏みでぐいーんと距離を稼げるのかと思っていたのだが、電動アシスト機能がついているなら特に変わらないそう。むしろ上りはタイヤが小さいほうが楽なのだとか。

 しかしこのタイプも、今まで乗っていた自転車で26インチに慣れている人や、小径の小回りの良さが逆に怖い人などに根強く支持されている。

 中でも人気なのがブリヂストンの『HYDEE.Ⅱ(ハイディツー)』。奥様向け雑誌『VERY』(光文社)とのコラボで大ヒットし、「これがほしいの!」と指名買いされることが多いのだとか。街を走っている台数が多いためにそれを目にした奥様がまた買いに来るという「永久機関」(?)ができあがっている。

タイヤの径が大きく、今までの自転車から移行しやすいタイプ3
タイヤの径が大きく、今までの自転車から移行しやすいタイプ3

小径タイヤは太いので置き場によっては入らないことも

 ちなみにタイプ1や2のような小径タイヤのデメリットとしては、「タイヤが太いことやタイヤの減りがやや早いということが挙げられる」(藤井さん)。前者は特に、自転車置き場によっては留め具にタイヤが入らないことがあるので、自分がよく行く店の自転車置き場を確認するなど、事前調査が必須だ。

 さて、ここまで子ども乗せ自転車をざっくり3つに分けて説明してきたが、それぞれの特徴をイメージできただろうか?

 後編(「新米ママ、子ども乗せ自転車に試乗してみた」)では、実際に子ども乗せ自転車に試乗した感想をお伝えする。

■今回話を聞いたのは『SAKULA 二子玉川店』
アクセス 東急田園都市線 二子玉川駅下車 玉川通り(国道246号線)を渋谷方向に徒歩5分
住所 〒158-0094 東京都世田谷区玉川4-1-9タマリバー246
電話番号 03-6411-7446
営業時間 11:00~21:00
定休日 なし
今回紹介してもらった子ども乗せ電動自転車の他、キッズ自転車やSAKULAオリジナル自転車も置いている自転車のセレクトショップ。空気入れなどのアフターケアを無料で行っている。

(文・写真/福村美由紀)

■変更履歴
「電動自転車」と「電動アシスト自転車」の区別を明確にするために、一部表記を変更しました。記事中で扱っている自転車は基本的に「電動アシスト自転車」です。