仕事への野心はあるが、ポジションへの野心は無かった
DUAL編集部 桑原区長は四国のご出身ですね。大学入学を機に上京されたのですか?
桑原区長(以下、敬称略) 6歳のときに父を亡くし、松山にある祖父母の家で育ちました。10歳以上離れた兄と姉がいて、当時既に上京していました。兄姉に助けてもらいながら、私大に進学。学費免除制度と奨学金を利用したんです。
―― 卒業後、東京都の職員になったきっかけは?
桑原 進路については実は何も考えていなかった、というのが正直なところ。法学部で行政法の講義を受講していたのですが、単位がもらえないと言われたため、必死で勉強しました。都の試験を受けてみたら、中身が行政法の講義そのものでね。フタを開けてみたらトップで合格していた。人生何が役に立つか分からない(笑)。