様々な人の言葉や文章から、子育ての励みになる名言を紹介する連載『子育ての名言』。ワーママの奥様と一緒に子どもを育てている名言ハンター、大山くまおさんが今回紹介するのは「子どもの感性をどう伸ばすか」と考えたときに読みたい名言です。

 こんにちは。ライターの大山くまおです。ワーママの妻と2人で、2歳9カ月になる娘を育てています。

 娘のパパに対する態度は秋の空のように気まぐれで、そのたびにパパは一喜一憂することになります。朝起きた娘に「おはよう!」と陽気に近づいたところ、開口一番「あっち行って!」と言われたこともありました。パパはその後、1時間ぐらいはダメージが抜けなかった記憶があります。かと思えば、ママと娘が二泊三日の旅行から帰ってきたので、玄関口に迎えに行ったら、娘の第一声が「会いたかったよ!」。パパはとろけてしまいます。

 2歳9カ月にもなると、操ることができる言葉の増加とともに、複雑なコミュニケーションを取ることができるようになってきています。食事をしながら、今日こんなことがあってさ、とママと2人で娘の面白エピソードを話していると、娘がプイと怒って「ごちそうさま!」と箸を置くようなことも起こるようになってきました。両親が自分の失敗談を話しているのがわかっているんですね。

 保育園から持ち帰ってくる絵を見ても、着実な成長を感じさせられます。最初は遠慮がちにクチャクチャと線が重なっていただけの絵が、だんだん力強く、カラフルになり、最近では何かの形であることがわかるようになってきました。人の顔を描いても、目と鼻、口と顔の輪郭を描けるようになっています。「肌色」を使わず、鮮やかな色彩で描かれた「パパの顔」を見ると、親バカかもしれませんが、このまま何の枷にもはめられず、のびのびと感性を伸ばしていってほしいなぁ、と思ってしまいます。

まちがった いろ?
そんなものは ない

エリック・カール

『えをかくかくかく』(偕成社)