昼の時間帯に仕事をするのはきっぱり諦め、睡眠時間を削ることに
そう悟ってからは、子どもが活動している昼の時間帯に仕事をするのはきっぱり諦めた。子どもが寝てから自分が寝るまでの夜の数時間で、なんとか形を作る。それしか在宅仕事をこなす道はないと自らに言い聞かせている。
授業の準備などが立て込んでいるときは、寝るのが遅くなってしまい、睡眠時間が削られることもあるが、それも仕方ない。息子に仕事のイライラをぶつけてしまうよりは寝不足のほうが何倍もましだ。ただでさえ、「イヤイヤ」が増えてきた息子に、「イラッ」ときて「ブチッ」と切れることも増えている。そこに仕事まで加わって全てを平和にこなせるほど、私は人間ができてない。
一方の夫はというと、私よりは長く「子どもを見ながら仕事」ができていたように思う。わが家は地下1階地上3階建てなのだが、その地下のフロアは全て夫の仕事スペースとなっていた(過去形)。ところが、子どもが昼間いるのは2階のリビングダイニング。地下で仕事をするのは無理なので、2階にパソコンを持ってきて、ダイニングテーブルを仕事スペースとして使うようになった(かくして、地下は広大な書類&物置スペースと化した)。
せっかく膨大なローンを組んで建てた家の間取りを全く無視した使い方はどうなんだという突っ込みはさておき、このフォーメーションにより、「子どもを見ながら仕事」を可能にしたのは間違いない。
私が仕事で外出して夫に子どもを任せていても、ちゃっかり原稿を仕上げている。虎がぐずったときなどどうしているのかと思ったら、ひざに抱っこしてあやして寝かしつけながら、パソコンのキーボードをたたくという技を体得したのだった。
また、虎がキッチンに入っていたずらしたり、ティッシュを出しまくったり、トイレの水でぴちゃぴちゃ遊んでいたり、犬にちょっかい出して反撃されていたりしても、全く無視。無視して原稿に集中するという「技その2」も持っていた。どうしてそこまで集中できるのか。あきれつつも、感心していたものだ。
しかし、そんな技をもってしても、どうにもならないときが来た。