子どものイベントをビデオカメラで録画する時、誰もが悩むのが子どもの表情をアップで撮るか、それともイベント全体をワイドで撮るか。「両方とも撮れればいいのに」と思った経験のある人も多いのでは? そんな願いを2台のカメラで実現したのがパナソニックの「HC-W850M」。実際にどう撮れるのか。実機を使って「お試し」してみました。スペックの確認をした前編に続き、後編では実際に撮影してみました。いったいどんな映像が撮れたのでしょう。

公園で遊ぶ子どもたちを撮影

 ワイドとアップの映像が同時に撮れることで話題のカメラ「HC-W850M」(以下W850M)。前回は、W850Mにはどんな特徴があるのかを紹介しました。

「ズームとワイドを同時撮影 話題のビデオをお試し」

 後半となる今回は、実際にW850Mでビデオ撮影を行った体験から、どのような映像が残せるのかをチェックしてみたいと思います。

パナソニックのHC-W850M。2014年11月下旬に大手家電量販店のネットショップで確認したところ、7万5000円前後でした
パナソニックのHC-W850M。2014年11月下旬に大手家電量販店のネットショップで確認したところ、7万5000円前後でした

 まずはサブカメラを前方に向けて、メインカメラと同じアングルで撮影する場合を試してみました(動画は1分5秒です)。

遊具で遊ぶ様子を撮影
遊具で遊ぶ様子を撮影

 公園の健康遊具で遊んでいる様子を撮影してみました。サブカメラで垂直跳びの全体を撮りつつ、メインカメラではジャンプしたときに指先が届くあたりをズームで狙ってみます。ジャンプの様子と跳び上がった高さの両方がしっかりビデオで撮れました。動画の後半は、私の息子にW850Mを託して撮影してもらっています。ズームレバーと録画ボタンの使い方を教えただけで立派に代打をこなしてくれました。カメラが1つ増えているので「操作が難しくないのかな?」と思うかもしれませんが、基本的な部分は普通のビデオカメラと変わらないので、簡単に撮影できるんです。

 実際に撮影して分かったことですが、サブカメラで撮れる範囲はメインカメラをワイド側まで一番引いた範囲とほぼ同じ。あらかじめメインカメラを使って撮影範囲を確認しておけば、サブカメラ側の写り具合も把握できるでしょう。

より遠くの被写体を撮った場合はどうなるか?

 もっと遠くにあるものをズームとワイプで同時撮りしたらどうなるのかが気になったので、近所の貯水池に足を運んでみました。