子どもに関わる保険として、医療保険、自転車保険、個人(生活)賠償責任保険とご説明してきましたが、いよいよ子どもの保険シリーズの最終回です。今回は、傷害保険、災害共済給付、死亡保険についてお伝えします。

※このコラムでは、生命保険的なものは「保障」、損害保険などで実際の損害を補うものは「補償」として、使い分けています。

入っているのに気付いていない家庭もある損害保険

 日常生活のケガや交通事故などのケガは、傷害保険で備えることができます。

 傷害保険には子ども本人だけが加入するパターンと家族全員がセットで加入するパターンがありますが、ご相談者のご家庭を見ていると、実際に傷害保険に加入しているご家庭は少数派です。
 それもよくあるのは、ご相談現場で保険証券や給料からの天引き保険の明細を確認していて発覚するケースです。保険料が数百円のことが多いだけに「そんなのに入っていたんですね」ということがおこっています。

 でも、保険料を支払っているのに、内容がわかっていなかったら請求できないですよね?
 知っていれば、子どもがケガをして通院したときに請求できたのに、忘れていて(知らなくて?)請求していなかったケースはもったいない! 共働き世帯には「これは私の保険だから」「これは俺の保険だから」ということがおこりがちですが、どんな保険に入っているのかはお互いに確認しておきましょう。

 一般的に、損害保険は事故から3年を経過すると時効になってしまうので、早めの請求をオススメします。

 わたしとしては、子どものケガの医療費は乳幼児(子ども)医療費助成制度があるし、学校でのケガについては、日本スポーツ振興センターの災害共済給付があるので、あえて傷害保険に加入する必要性は低いと思います。