なにかと忙しい日々。時短できるものは時短したいという人は、食器洗い機の導入を検討してみてはいかがでしょう? 家事が楽になるだけでなく、電気代や水道代の節約にもなり、衛生面でもDUAL世代の味方になるという食器洗い機のことを、家電コーディネーターの戸井田園子さんに教えていただきました。

リフォームしなくても、ビルトインタイプが使える?

--食器洗い機には、卓上タイプとビルトインタイプがありますよね。今使っているキッチンに食器洗い機が付いていない場合、やっぱり選択肢は卓上タイプしかないんですよね。

 そんなこと、ありませんよ。確かに、ビルトインタイプの食器洗い機は、新築のときに入れてもらうか、あるいはリフォーム時にしか導入できないと思っている人は多いようですが、実際はビルトイン式も選べます。

写真上がキッチンの上に置く卓上タイプ、下がキャビネットに収納するビルトインタイプ(画像提供:パナソニック株式会社)
写真上がキッチンの上に置く卓上タイプ、下がキャビネットに収納するビルトインタイプ(画像提供:パナソニック株式会社)

--どんなキッチンでもビルトインタイプは入れられるんですか。

 ほとんどのケースで入れられますが、なかには例外もあります。システムキッチンならOKですが、ユニットキッチンだと設置できないかもしれません。その見分け方ですが、大きくいうと、キッチンカウンターのジョイント部分がカウンターの表面上に出ていたらユニット型で、流しの部分で1パーツ、ガスコンロの部分で1パーツ、ガスコンロの脇で1パーツと横に並んでいるんですね。

 カウンターが一枚板で、どこにも継ぎ目が無ければ、キャビネットとカウンターが別になっているタイプ、つまりシステムキッチンです。システムキッチンなら十中八九、キャビネットは1個ずつ出せるし、交換できます。その1個を、ビルトインタイプの食器洗い機にすればいいんですよ。

--キャビネットと交換するんですね。しかしあの場所には、鍋やボウルがたくさん入っているからなあ…。

 そうですね。シンク脇からガスコンロまでの間のキャビネットは、ザルやボウル、鍋、調味料などの収納として使われているケースが多いですね。そこを少し片付けてもらって、1つ分空けて、食器洗い機にすればいいんですよ。

 とはいえ、どの場所にも入れられるというわけではありません。例えば、ガスコンロの下には入れられません。ガスコンロの下に魚焼きグリルが付いているところ、多いですよね。だから、その分他のキャビネットより低くなっていて、高さが入らないんです。

 また、ガスコンロの下はガス管が来ているので、後ろにも余裕がありません。だから、排水や給水用のスペースが確保できないし、水をそこまで持ってきにくいので、設置は難しいと思います。そういったことも、実際にプロの人がキッチンを見なきゃ分からないので、下見に来てもらうことになります。その下見が、導入のハードルになっているということもあると思いますが。