保険に入ったほうが正しいのか、入らないのが正しいのか

 入院したら1日あたり5000円、手術をしたら10万円、というような給付がある保険を医療保険といい、保険会社や共済が取り扱っています。0歳の子どもでも加入ができ、保険会社は医療保険だけの加入ができますし、共済では医療に死亡もセットになっています。

 さて、冒頭の読者さんからは「保険に入ったほうが正しいのか、入らないのが正しいのか」という質問を頂きましたが、あなたはどう思いますか?

 デュアラーの皆さんなら、もしも子どもが入院した場合、乳幼児(子ども)医療費助成制度があることはご存じだと思います。
 制度の詳細は自治体によって異なりますが、多くの自治体では乳幼児が受診した場合の医療費は無償から1000円程度ですし、自治体によっては中学校卒業まで助成がある地域もあります。つまり、純粋な医療費としてはほとんどお金がかかりません。

出典:ズボラでも大丈夫! 書き込み式 一生役立つお金のキホン<第2版> 前野彩著、日本経済新聞出版社
出典:ズボラでも大丈夫! 書き込み式 一生役立つお金のキホン<第2版> 前野彩著、日本経済新聞出版社

 では、医療費以外の支出として考えられるものは何でしょうか? 子どもが幼ければその分付き添いが必要ですから交通費や入院中の食費や身の回りの日用品費がかかります。さらに、個室を希望する場合は差額ベッド代もかかります。看護休暇や有給が残っていない場合などは収入減少も起こるかもしれません。