――純子さんは、今どのようなお仕事をされていらっしゃいますか。

松久純子さん(以下、純子): 「NOBU TOKYO」のオーナーである父がいないときに、代理でお店に出ています。また、父がデザインしたNOBUオリジナル食器の担当をしています。

 月1回、父が日本に来たときに、三重にある窯元さんと一緒に、東京のお店で新しい食器について打ち合わせをします。父が世界各国を回って、シェフから「次はこういう食器を作ってよ」と言われ、様々なアイデアを持って帰るんです。新しい食器を作って、各店舗に売るだけでなく、一般販売ももっと広げていきたいと考えています。

松久: 料理にあって使いやすく、和の雰囲気がある「NOBU」のオリジナル性だけでなく、例えば、お皿のエッジを触っても指紋がつかないなどの工夫も凝らしています。「こんな器に料理を持ってみたいな」というイメージを、常に考えているんです。

 自分で考えたお皿が、ケープタウンに行っても、マイアミに行っても、モスクワに行ってもあるというのがうれしいですね。

孫は完璧な発音で僕の英語を直すんですよ

――世界各地に行かれている松久さんですが、お孫さんとは会えていますか?

松久: 月1回東京に来た時に、1回は会うようにしています。今朝は、スマートフォンのフェイスタイムで話をしましたよ。もう4歳なので恥ずかしがって、画面をちょろちょろするだけですけどね(笑)。女房はそれほど頻繁に東京に来られないですが、来たときには毎日会っていますね。

純子: まあ、初孫ですので(笑)。

松久: 孫はインターナショナルスクールに通っていて。日本語よりも英語のほうが上達しています。よく、僕の英語の発音を直すんですよ。日本語のイントネーションで「ブルーベリー」と言うと、「ノンノン、じーじ。blueberry」と完璧な英語の発音で(笑)。