子どもを生まれたのを機に、手取りの4分の1を貯めてみる!

●40代男性 (子ども1歳8カ月)
 私は会社を経営しているのですが、社員と飲みに行っておごる機会が多く、飲み代がかなりかかってしまい、自分の収支がいつもマイナスだったんです。それで共働きの妻にお願いして、少しお金をもらうというのをずっと続けてきました。

 しかし1年半前に子どもが生まれまして、将来の教育費を考えた際に「このままではいけない」と思い始めました。それで、本田静六・林学博士が書いたマネーの本を読み、私も「手取りの4分の1を貯めてみよう!」と決意しました。

 収入が入ったら、妻の手取りを20万円程度と考えて、それも合わせて4分の1を貯め、残りの4分の3で生活することを徹底しています。社員との飲み会では、「今日はこれくらいしか出さないよ」とあらかじめ伝えるようにしました。それまではかなりの大盤振る舞いをしながら生活を圧迫していたのですが、それで会社の売り上げが上がっても、家族に逃げられてしまったたり、飲み会ばかりで体を壊したりしては意味がありませんので…(笑)、そこはきちんと律していこうと思いました。

 「自分のため」だったら、なかなか生活を改善できなかったと思いますが、「家族のため」だと変えられるものですね。たくさんのクレジットカードもほとんど解約し、今はなるべく現金払いに。

 それ以来、「4分の1貯蓄」をするようになったら、ものすごいスピードで貯まるようになって驚いています。妻にも心配をかけなくなったので、よかったですね。

片道1時間半の通勤時間で、家計管理は終了

●30代女性(子ども:2歳)
 夫が数年ほど海外留学中で、私が2歳の子どもを育てています。
今までは、手入力で家計簿にアプリを入れていたのですが、少々それが面倒だなと思っていたところで無料家計簿ソフトを使い始めました。

 投資信託を1年前から買い始めていたのですが、投資金額に対して今どれくらいの残高になっているかなどが気になります。通勤に片道1時間半ほどかかるので、資産の残高をチェックしたり、株価をチェックして次に投資する銘柄を考えたり、現金払いをした支出の入力をしたりと、通勤の時間を活用しています。日々の出費はクレジット決済がほとんどで、自動的に家計簿ソフトに入力され、食費・日用品などと分類分けでされるので、家計簿にかける時間が短くなりました。

 夫の家計とは今は完全に別々のお財布ですが、今後は家計管理を共有したいと思っているので、簡単にシェアできる方法を探っています。

(ライター/西山美紀、撮影/小野さやか)