忙しいDUAL世帯に向けて、お金の運用を説明する「金持ちDUAL、貧乏DUAL」。今回は、「外貨投資編」の2回目。日本は低金利。だからこそ金利が高い海外で「お金に働いてきてもらいましょう」——。外貨預金などに関してよくこんな宣伝を聞きます。忙しいDUAL世帯だからこそ、外貨で運用することで「お金に働いてもらう」という言葉は魅力的。でも、気づけば損をしていることが結構あります。なぜでしょうか。今回は、外貨投資に潜む罠について解説します。

一見、とてもお得! でも、よーく考えてみると…

 「外貨預金優遇プラン、豪ドル1カ月物、年10%!」。ある大手銀行のホームページに載っている広告です。「この低金利の時代に年10%ですって?」と喜んではいけません。ここには主に2つの「罠」があります。


金利表示に気をつけて! この広告には、2つの「罠」が潜んでいます

 1つ目の罠は、金利表示についてです。様々な運用商品の金利は「年率」で表すことになっています。「年10%」というのは、文字通り、1年間運用すれば10%の金利を付けてくれるということです。

 でも、よく見てください。広告の中には、「1カ月定期」とあります。実は、年率10%で運用してくれるのは1カ月だけなのです。しかも、金利には20%の税金がかかります(復興税除く)。つまり、利息は10%であっても、利息に対して20%の税金が差し引かれてしまうため、実質は8%になってしまうのです。

 例えば、この大手銀行で外貨定期に1万豪ドル預けたらどうなるでしょう。年10%だから、1万1000豪ドルになる? …いや、そうではありません。10%は年率に換算した税引き前の利息ですから、1カ月だとその12分の1にしかなりません。さらに、そこから金利分を差し引かなければなりません。つまり1カ月後に得られる利息は、1万ドル×8%(10%から20%の金利を引いた残り)×12分の1ですので、約67豪ドルになります。つまり1万豪ドルは、1カ月後に1万67豪ドルしか増えません。

 この「年利回りで表示される高い利率」が、1つ目の罠ということです。

次ページから読める内容

  • つい見落としがちな「為替手数料」。その影響は?
  • 損をしないために覚えておきたい、2つのポイント
  • 外貨投資で勝率を上げるコツとは?
  • 「お金に働いてもらう」ために、金融機関の選定は慎重に

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