辻社長 僕の友人で、マネーフォワードの家計管理ソフトを使っていただき、「奥さまの浪費が減った」と喜んでいる人がいます。それは、毎週土曜日の朝に、家計管理のページをプリントアウトして、そっとテーブルに置いておくだけ。奥さまが、「私、これだけ使っていたんだ」と認識して、そこから徐々に浪費が減ったそうです。
深野FP お金に興味がない相手には、“どこまで協力してもらうか”を考えておきたいですね。日々チェックしてほしいのか、年に数回確認してほしいのか。その理想の形を考えてから、少しずつその形に近づけていけたらいいと思います。
不動産購入を考えたときに、注意すべき点とは?
「不動産購入に興味があります。ただし、私自身の収入が増減が激しく、気になっています。少し先の話なので、自分が住むのか、物件を人に貸すかはわからないのですが、不動産購入について、注意点がありましたら教えてください」(20代 男性)
深野FP 不動産の購入の場合、収入が不安定な場合は、長期間の住宅ローンを組むのはかなり難しいですね。それは、「仕事でリスクを取っているから」です。個人事業主の方や、自分で会社をおこされている方もそうです、私も同じですね。
そういう方は、プライベートでリスクを取るのは危険です。
住宅ローンを組む際に、通常、頭金は20%程度用意したいところですが、ローンを組むと言うリスクを減らすために、半分程度用意するのも手。もししっかり貯蓄ができるなら、ローンを組まずに、全額現金で買うという選択肢もあります。ただし、それによって貯蓄がなくなるのは危険なので、バランスを見るようにしてください。
特に不動産は「すぐに換金化しにくい」というデメリットがあります。「すぐに現金がほしい」と思っても、買い手がつかなければ現金化できず、どんどん値下げをすることになりますので、ご注意ください。