いばらの道でも、諦めない。自分の頭で考えて道を切り開いていく

 今は女性の働き方や生き方が多様化し、ロールモデルのない時代。誰かのまねをするのではなく、自分の頭で考えて挑戦し、駄目ならまた別の方法を考えることが求められていると思います。「時間がないからできない」と諦めるのは簡単ですが、一見無理なように見える場面でも、きっと何かできることがある。

家族でゆっくり過ごす貴重な休日
家族でゆっくり過ごす貴重な休日

 私自身は、育児の合間、細切れ時間でも何かできることはないかと考えて、金融業界で学んだ知識を生かしたブログを立ち上げました。魂を削って仕事をした11年間で得たことを文字に残し、必要な人のところに届けることが、将来のビジネスにつながるかもしれないと考えたからです。

 「ブログを書く」というアイデアは、IT業界で働いたからこそ思い付いたもの。そういう意味では、一つ一つの経験が、なりたい自分に結び付いていくのだと思います。

 私が選んだ道は、前を歩いている人が誰もいない、いばらの道かもしれません。それでも、子どもを産んだ女性はある意味「無敵」です。自分の優先順位を守りながら、自分のペースで、この先の人生を切り開いていくつもりです。娘にも、そんな母親の姿を見て成長してほしいと思っています。

(取材・文/Waris 高橋三保子)