離れたところで母親を自慢するのは女の子より男の子

 でも、男の子って、そんな態度を取るくせに、何か困ったときやうれしいときは、まっさきにお母さんのところに行くんですよ。お母さんが安全地帯だってことが分かっている。

 保育園では、うちのママはどんなに優しいか自慢して威張っている。家にいるときは偉そうに反抗していても、離れれば、もう女神みたいに褒めたたえているんだから(笑)。

──反抗期の男の子でもそうなんですね。

 女の子より、男の子のほうがそういう傾向が強いと思います。女の子はその辺が割合適当だから、あまりかわいくないかもしれない(笑)。

 クリスマス会に呼ばれる教会の幼児園があります。ちょっとした学芸会をした後、ホールでお母さんお手製のケーキとお茶の会がある。親子で仲よく同じテーブルに着いてね。見ていると、ケーキを食べると女の子はさっといなくなっちゃう。女の子同士で固まって、その辺でおしゃべりしている。

 でも男の子はみんなお母さんにくっついている。時々、男の子同士で遊んでいても、またすっと戻ってくる。そこで何をするわけでもなく、ただお母さんにくっついているだけ。お母さんはお母さん同士で話しているんだけど、その横にぺたっと座って何もしないの。女の子との違いが、見ていて本当に面白い。女の子はそういうことをあまりしないから。

 でも、男の子だって、色々なことをじっと見ていたり、考えていたりするのよ。