病気の子どもの世話で社長の出社は午前11時
サイボウズ・青野慶久社長
羽生祥子日経DUAL編集長 ワーキングママに関する動画で話題のサイボウズさんですが、青野さんは、イクメン社長として知られています。でも、本当に社長をやっていて育児ができるのか、疑問です。
これまでに取材した中にも「俺イクメンでさ」と自慢げにおっしゃる社長、意外といるんです。でもよく聞いてみると、日曜日に子どもを抱っこしたとかその程度で(苦笑)。なんだそれ、と。笑ってる場合でなくて怒りすら感じますよね。青野社長も実はニセモノ? と、つい疑いの目で見てしまいますが、どうなんですか。
青野慶久社長(以下、敬称略) 今は僕、結構リアルだと思いますね。
今朝というか、昨日の夜中、次男が吐いたんですよ。0時50分ぐらいかな。次男がウェーッと泣き出して、どうしたんかなと思ったら、15分ぐらいしたらボコボコ~ッてやっちゃって、うわっ、きた! という感じでした。
子どもの世話を色々して、寝始めたのが3時ぐらいですよ。3時間ぐらいしか寝ていない。しかも、今朝はヨメさん自身が午前中、病院に行かないといけなかったので、僕はまず長男を保育園に送って、その後、次男を小児科に連れていき、薬局で薬もらって、飲ませて、取りあえず大丈夫そうだからもう1回保育園に預けに行って、家に1回帰って、その後、出てきたんです。ですから、出社は11時ぐらいですよ、今日。
―― それですよ! まさにデュアル。
青野 これですよ、まさに。子どもを育てるというのはこういうことですよ。(二人ともすでに興奮)
―― いまの話でレアだなと思ったことは、奥さんが社長である青野さんに、そこまでやってねってちゃんと言えることです。「あなたは社長なんだから、いいわよ、ある程度は私がやる」みたいな感じにはならないのですか?
青野 でしょう? 僕もそれを期待してたわけ(笑)。
次ページから読める内容
- 強めのリクエストを出す妻と出されるのが嫌いでない夫
- 元来パソコンオタクで家事にも育児にも興味無し
- ベンチャー精神がイクメン養成に役立つ
- 「こんな理由で休んでごめん」と心で謝りつつ
- 社長の育休でITベンチャーの風土を変える
- サイボウズは誰もが自由に生きて働ける会社にしたい
- 日本は子育てをサボってきたツケを今払っている
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