マリアンヌ 娘の学校が16時半に終わるのですが、夫や私が迎えに行くことはできませんので、ベビーシッターにお願いしています。私が帰宅する19時ころまでベビーシッターが家にいて、娘をお風呂に入れてくれます。私は帰宅したらベビーシッターと交代して、夕食の仕度に取り掛かります。

1時間10ユーロでシッター利用

―― ベビーシッターはお金がかかることでもありますので、日本ではまださほど普及していませんが、フランスではどうですか?

マリアンヌ 私たちがお願いしているベビーシッターは1時間10ユーロ(約1400円)です。確かに高いものではありますよね。でも、ベビーシッターとして働いている人はフランスにたくさんいますので、「お金持ちだけが使う」といったイメージはなく、特別なことではありません。

―― 夫婦間において家事や育児分担のトラブルはないんですか?

マリアンヌ 私はとても幸運だと思います(笑)。普段は夫が洗濯とアイロンがけをして、私は料理と皿洗いをしています。特に問題はないですね! 家庭内の両立については、国の子育て支援策が充実していても、やはり家庭においては夫婦間の協力は不可欠だと思います。我が家は、夫が夫婦二人で仕事をすることに理解があるので、家事育児もストレスなく分担できています。

―― おじいちゃんやおばあちゃんの手を借りることもありますか?

マリアンヌ 私の両親は南フランス、夫の両親はパリに住んでいます。私は35歳のときに娘を産んだのですが、子どもができるのが遅かったために両親が高齢なんです。なので可能なときに手伝ってくれるという感じですが、いつもヘルプをしてくれているという訳ではありません。ですが、夏や冬などフランスでは学校でも長期休暇が長いので、そのときはお互いの両親の家に娘を預けます。