ただし、ハサミでもよく切れるハサミと、全然切れないハサミがあります。大切なのはもちろん、普段のお手入れなのですね。

この世には艱難辛苦が多いが
それを克服する道もまた多い

ヘレン・ケラー

『楽天主義"OPTIMISM"』(イーハトーヴフロンティア)

 聴力、視力、言葉を失うという三重苦を負いながらも、身体障害者の教育・福祉に尽くした“奇跡の人”ヘレン・ケラーの言葉です。名言を集めた本やサイトでは「世の中はつらいことでいっぱいですが、それに打ち勝つことも満ち溢れています」という訳文も目にします。

 わが子の手足口病は、幸いなことにそれほど大病には発展しませんでした。一晩経ってから近所の小児科医に見せたところ、「もう明日からは保育園に行っていいですよ」と言われました。ただし、まだ口の中が痛むようで、「ごはんいらない! アイス食べたい!」という泣き声が聞こえてきます。

 病に苦しむ子の姿を見るのは本当につらいものです。わが子が少し風邪を引くだけでも、それを見ていると胸が締め付けられるような思いをするのですから、もっと重い病気を持っている子の親御さんは本当に大変だと思います。

 子の病魔と戦う親御さん達に向けてエールを送るとしたら、「必ず打ち勝ってください」という一言しかありません。