ジャクリーン・ケネディ夫人以来のファッションアイコン

 ジョージ・W・ブッシュ元大統領のローラ夫人のような控えめな良妻賢母タイプでもなく、ヒラリー・クリントンのような強いキャリア志向タイプでもなく、ミシェル夫人は新しいタイプのファーストレディーと言われる。家族を最優先させるキャリア女性であるうえに、ファッションアイコンとしても人気が高い。

 180センチの長身に映え、カラフルで女性らしいスタイルを基調にしているミシェル夫人のファッションは、「センスがいい」「よく似合っている」と話題だ。人気トークショーに出演したときは、鮮やかな黄色をベースにしたアンサンブルでさっそうと登場し、トークショーホストに「どんなブランドの服でいくら掛かっているんですか?」と半ば意地悪に突っ込まれた。衣料ブランドは庶民的なJ.CREWで、スカートとタンクトップはそれぞれ148ドル、カーディガンは118ドル。GAPやH&Mといったお手ごろ価格のブランドを愛用していることも分かり、同じものを着たい人が店に殺到して品切れが続出したという。

 人気ファッション誌『ヴォーグ』の表紙を飾るなど、ファッションの注目度でいうと、ジョン・F・ケネディ元大統領の妻、ジャクリーン夫人にも例えられるミシェル夫人。厳しい子育てママとして、有能なキャリアウーマンとして、謙虚で華のあるファーストレディーとして、アメリカの新しい女性像を築いている。

(文/斉藤真紀子)