これほど“支持率”の高いファーストレディーも珍しい。第44代大統領に選ばれたバラク・オバマの妻、ミシェル・オバマ。夫は初のアフリカ系大統領として話題になったが、ミシェル夫人もまた、黒人奴隷を先祖に持つ初めてのファーストレディーだった。オバマ大統領の就任から約6年。今や、ミシェル夫人は子育て法、キャリア、ファッション、人柄に至るまで、国民の熱い注目を浴びる存在となっている。
離れているときは娘達のことばかり考える
「私がバラクと共に取り組んでいるすべてのこと、そしてあらゆる選択は、2人の娘のためなのです」
2008年の大統領選挙キャンペーン中、オンライン子育てマガジン『バブル』で、ミシェル夫人はこう話している。母親であることを、何事においても優先させる。夫に付き添って、アメリカ国内の各州を回らなければいけないときも、娘達のためにできるだけ毎日家に帰り、2日以上は家を空けないよう心がけた。どうしても、泊まりがけの日程を組まなければいけないときだけ、実母に子どもを見てもらっていた。
「離れていると、朝から晩まで娘達のことを考えてしまいます。私達のように、親にすぐ子どもを預けられるのは恵まれた環境。バラクと一緒に、共働き夫婦が子育てをしやすい環境の改善に力を尽くしたい」