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こんなに違う! 大手中学受験塾の中身を解剖

御三家のSAPIX、コツコツ型の日能研、教材力の四谷大塚、反復学習の早稲アカ


教材力の四谷大塚、反復学習の早稲アカ

【四谷大塚】
 小規模の準拠塾が多数あるため、テストの母集団には非常に優秀な上位層から中堅~下位層まで幅広く在籍しています。自社制作のテキスト「予習シリーズ」は完成度が高く、中堅から下位層でも質の高い学習ができていましたが、近年、カリキュラムが変わって、難易度と進行速度が大幅に上がったため、上位層でなければ、質の高さを維持できなくなっています。首都圏で子ども時代を過ごしたDUAL世代にとってはなじみのある塾とも言えますが、一昔前のイメージとは大きく変わっていることを心得ておきましょう。

 「四谷大塚は、SAPIXなどに比べると、親が教えなければいけない部分は少なく、共働きファミリーには合っているかもしれません。ただし、大人の目が光っていないと勉強をさぼるタイプの子にはあまり向きません」(小川先生)。真面目にコツコツと取り組める子であれば、仕事を終えてからのチェックで、ある程度の学習成果を導いてあげることができるでしょう。

【早稲田アカデミー】
 原理原則の理解から思考を深めていくのではなく、一問でも多くの問題を解くことによって考え方や解き方に慣れさせようとする塾です。くり返し学習することで身に付く子には向いています。解いて覚えるだけなので学習方法としては分かりやすく、親の管理が楽という面もありますが、四谷大塚同様に、大人の目が無いとさぼるタイプの子には向きません。

 宿題の量が他の塾よりも圧倒的に多く、またそれをきちんとやったかどうかのチェックも厳しい塾です。低学年から始めると、学習リズムがつかめるので有効ですが、4年生以降は宿題の量が多過ぎて、それをこなすだけになってしまう恐れもあります。宿題の量が多いことが、良いほうへ出るか悪いほうへ出るかは、子どもの処理能力と性格次第と言えるでしょう。

 ただし、量重視の学習で、理解を伴わない「丸暗記学習」の癖がつきやすく、5年生の半ばから成績に伸び悩む子の比率が高くなる傾向にあります。5年生から6年生にかけて子どもがどのように伸びていってほしいのかをよく考えて選択すべき塾です。「早慶狙いなら十分対応できますが、御三家狙いならSAPIXへ通った方がいいでしょう」(小川先生)。

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越南小町
越南小町 1971年、東京生まれ。フリーライター。子どもの誕生をきっかけに、わが子の成長に合わせ、ベビー雑誌、保育園専門誌、育児・教育雑誌、塾専門誌で取材・執筆。7年前に子どもの中学受験を経験したものの、国立大学の付属中学で併設高校が無かったため、その3年後に“高校受験生の母”、またその3年後に“大学受験生の母”も体験。中・高・大の3つの受験を知る受験ライター。

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