妊娠のうち自然流産は15%程度起きるそうです。ワーママの皆さんの中にも、流産の経験のある方も多いでしょう。意外と共有されない、流産という経験。ものすごく悲しいのに、周囲にはまだ「妊娠しました」とも言っていないときに起こったりするので、入院するにも「来週休みます。もごもご……」てな感じで、説明が難しい。

 わが家は2人目を望んでいました。待望の妊娠が分かって妊娠3カ月のある日、私は流産を経験しました。

 いたわってほしいのに、あまりいたわってもらえない。慰めてもらいたいのに、あまり慰めてもらえない。そんなワーママならではのつらさもあります。悲しみを抱えたまま、日常の仕事と育児をこなさないといけない、つらさ。でも、だからこそ紛れる、ありがたさ。

 知らなくていい、知らないほうがいい。でも万が一、そういうことになったら、読んでいただければ幸いです。

夫は私と同じように悲しんでくれない

 まず、夫への配慮です。女性は、「妊娠です」と産婦人科の先生に言われたときから、母になります。でも、男性は、「おめでとうございます」と、赤ちゃんとご対面して初めて、もしくは遅い人だと「パパ」と赤ちゃんが言葉を発して初めて、じわじわと父になります。流産という体験は、女性と男性では全く違うものなんだと思います。

 だから、「私と同じように悲しんでくれない」のが、当たり前。私もずいぶんそれで苦しみましたが、最近になってようやく許せるようになりました。だって、分かんないもんね。でも、男性の皆さん、一緒に悲しんでほしいという気持ちも分かってあげてくださいね。ふりで、構わないですから。

周囲に言うべきか、言わないべきか

 私はつわりがひどいたちで、妊娠してからすぐにつわり。なので、一緒に役員をしていたママ友などには、「妊娠した」→「ダメだった」と、言いました。会社員ではなく、既に自営業になっていたので、ごく限られた人にしか言いませんでした。こういうことがあると、つわりで周りに迷惑を掛けないのであれば、産婦人科の先生に「もう大丈夫」と言われるまではカミングアウトしないほうがいいと、強く思いますね。芸能人が妊娠6カ月くらいになるまで公表しないのもよく分かります。あまりに配慮されるのは面倒臭くもありますから。

授かったときの喜びから一転。悲しみはなかなか共有しづらい
授かったときの喜びから一転。悲しみはなかなか共有しづらい