松田:志保さんが、いつか離婚してくれるといいんですけどね。自尊心を保って、たくましく自立できるといいなって。子どももいて、自分のことだけじゃないから難しいですけど。

羽生:日本では今、離婚するカップルは年間で約25万組。中でも、30代の離婚が増えているのは特徴的です。

松田:この人じゃなかったって思ったら、早い方がいいでしょうね。まだ30代なら再婚もできるし、子どもも小さいだろうし。親もまだ若いから、両親に子どもを預けて働きに出ることもできます。面倒をみない夫と一緒にいるより全然楽ちんかもしれない。

決断すると女性は目の色が変わる

羽生:DUALの読者も、この作品を読んだら色んな感情がうずまいてしまいそう。タイトルの「してもいいですか?」っていう問いかけも含みがあって。「したい」でも「します」でもなく。

松田:本来、これって人に聞くことじゃないんですよね。人それぞれの決断があって、それがベストな選択だと信じて心を決める。私の周りには、子どもが小さい時に離婚してもう10年経つようなお母さん達が多いですけど、皆さん清々しく働いていますよ。子どもも頑張っているお母さんの姿を見ているから、親子関係もサバッとしていて良好だし。仕事さえあれば、どうにかなるって感じはあるかもしれない。