このように、子どもは生まれながらに素晴らしい力を持っているのですから、この力を目減りさせずにどうやって育んでいくかを、今回はお伝えしたいと思います。

親にとっては「いたずら」 子どもにとっては「探究」

これを履いたら大人になれる?
これを履いたら大人になれる?

 大切なのは、「遊び」です。子どものうちは、遊びを通して本来持っている心や力が引き出されます。

 それにしても、子どもの遊びって、大人から見るとどうしてこんなに困っちゃうことばかりなのでしょうね。小さなところに入ろうとしたり、ソファの上からジャンプしてみたり、虫の抜け殻を食べようとしてみたり…。忙しい朝や、夕飯の準備をしている時なんかは、一緒に遊んであげられる時間もなく、つい大きな声で怒ってしまいたくもなります。

 親が「いたずら」と思っていることは、子どもにとっては「探究」です。子ども達の遊びは、「子ども達が探究している様子」と、大人が認識を改めてみることからスタートなのです。

 大人が「いたずら」と思っていることでも、子どもがもし話せたら…「私(僕)としては、これがどうなるかやってみたかっただけ」なんて言うんじゃないかなあと思うことがたくさんあります。

 例えば、

 「これ(絵の具)を触ってみたら(洋服に)色がついちゃったよ」
 「(扉を)たたいてみたら大きな音が鳴ったよ」
 「ワハハ、これ、楽しいね」(ママの方を振り返る)
 「あれ? ママ怒ってる?」

 といった具合でしょうか(笑)。