妊娠、出産、育児をテーマに実在する一般の家庭が出演し、「命の原点」を見つめて家族の絆や生きることを考えるドキュメンタリー映画『うまれる』シリーズ。小規模公開ながら40万人を動員した2010年公開の1作目に続き、2作目『うまれる ずっと、いっしょ。』が公開を迎えます。映画製作にあたり、数多くの家庭を取材してきた監督の豪田トモさんのコラムが始まりました。

 日経DUAL読者の皆さん、初めまして、映画監督の豪田トモです。僕のライフワークとなっている、映画『うまれる』シリーズの第二弾の撮影が終わり、今まさに公開準備真っただ中です。本コラムでは、日経DUALの読者の皆さんと同じ、共働きで子育てをしている僕が映画製作を通じて出会った、様々な家庭、家族のエピソードや僕自身の体験などを踏まえて、お話しさせていただければと思います。

小さなわが子を前に、プレッシャーを感じた自分

 僕は前作の映画『うまれる』(2010年)の公開と同時に、娘を授かりました。

左から、監督・豪田トモさん、プロデューサー牛山朋子さん。二人は夫婦になる。
左から、監督・豪田トモさん、プロデューサー牛山朋子さん。二人は夫婦になる。

 誕生をテーマにした映画を作って、一緒に映画を作ってきたプロデューサー牛山朋子との間に命が宿り、映画公開の10日後に父親になるなんて…。何かのいたずらかと思いましたが(笑)、これが現実に僕に起きたことです。

 でも、子どもと向き合うのって、本当に難しい。

 小さなわが子を目の前にした親御さんの多くは「いい親になりたい」「わが子を幸せにしたい」というようなことを願われると思うのですが(「いい親」の定義は省きます)、これほどシンプルで難しい願望ってないですよね。

 特に僕は、長年、親との間に葛藤を抱えていて、結婚や出産・育児といったものにまるで興味がなかったので、話がややこしくなりました(ちなみに、この親子関係の改善を目的にして作ったのが、『うまれる』というドキュメンタリー映画です)。

 「父親像」や「家族のモデル」のようなものがなかったので、人類の歴史において脈々と受け継がれてきたこの難題を、自分自身でゼロからクリエイトしなきゃいけないんだなって思ったんです。

 これはすごいプレッシャーです。

次ページから読める内容

  • つるの剛士さんが「イクメン」である理由
  • パパ・スイッチが入るのは、平均「子どもの生後8カ月」
  • 男は「スイッチ・オン」ではなく「ボリューム・アップ」でパパになっていく
  • パパとママのギャップを埋めるには?

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