水回りをひとかたまりに配置して「ぐるりん動線」に
家族みんなで家事をこなす家をつくるには、プランニングも重要になる。キッチンや洗濯スペースを広くとることもその一つだが、それらを効率よく配置する工夫も必要だ。
「水回り関係はなるべくひとかたまりに配置して、家族がぐるっと回りながら家事を同時に済ませられる『ぐるりん動線』がオススメ。浴室や洗面室、キッチンなどは毎日使う場所なので、広めで豊かな空間にしたいところです」
またLDKは一体の間取りとし、廊下をなるべく省略したい。ドアの建具などを減らしてオープンな間取りにすることで、家事動線を短くし、ゆったりとした家族の居どころ増やすことができる。
「若いDUAL世代は選りすぐった食器しか持たず、不要なものはすぐに捨てる傾向があるので、食器棚は一昔前より小さくて済むようです。またCDやアルバムなどは持たず、音楽や画像などはなんでもデ-タ化して保存してしまいます。収納を少なくできる分、家族で作業したりくつろいだりするスペースを増やしやすいライフスタイルが定着してきたといえるでしょう」
DUAL世代にとって負担と考えがちな家事を家族団らんの時間ととらえ、作業スペースを広めで効率的に確保することで楽しく豊かな空間をつくりだす――それが積水ハウスの提案する共働きファミリーが暮らす家「トモイエ」の考え方といえるだろう。
(文/大森広司、写真/菅野勝男)
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