「水に浸かるの、いやだ〜!」

片野記者 思い切り力の入った両足と、ぐぅっと握った両手。「水に浸かるの、いやだ〜!」のポーズで、自分の意思をはっきり主張していますね。顔をクシャ〜ッとさせた表情もすべてひっくるめて「あなたがかわいいのよ」というパパママの愛情が、写真からひしひしと伝わってくる!

大谷編集委員 子どもには申し訳ないですが、子どもが嫌がる顔って可愛いんですよね。

荒井記者 そうそう、大変申し訳ないんだけど、撮りたくなりますよね。例えばわが子がべそをかいている姿は、これも人の不幸につけ込むようですごく撮りにくいけれど、何枚か撮っておくとのちのち親の宝物になる気がします。

大谷編集委員 ネットを検索すると「赤ちゃんに初めてレモンを食べさせた動画」というのがいろいろとヒットしますけど、こちらは風景が見られるぶん、奥行きも感じます。

小田記者 きっとこの少女は、この瞬間を一生忘れないはずです。私も初めて海に行ったとき、伯父がむりやり海水に触らせたときの恐怖をず〜っと覚えています。

「菩薩像にも見えてくる」

羽生編集長 何なんでしょう、この妙な力を持った写真は……(絶句)。

長野記者 女の子のビキニが一番かわいいお年頃ですよね。ぽこっと出たお腹も愛らしい。フリルでピンク、最高の水着姿です。

大谷編集委員 丸くて大きい砂団子、自慢げな表情、ポージング、すべてがバッチリです。じっと見ていると、菩薩像のポーズのような気までしてきました。

羽生編集長 いやー、この写真には、「かわいい」とか「うまく写っている」というのとは別次元のパワーを感じますわ。娘のことだけを見ている親の愛情や、誰にも入り込めない親子の絆、そんなものがこの写真からにじみ出てきているからじゃないでしょうか。

——続いては、最優秀作に次いで高評価だった写真です。魚が吸引されているようにも見える迫力が見どころ!