遊び心を刺激するプレーリーダーの存在

 プレーパークにはプレーリーダーがいるのも特徴のひとつ。プレーリーダーとは、遊び方や道具の使い方のヒントをくれる大人です。

 羽根木プレーパークの世話人の一人は、「プレーリーダーがいることの魅力は、子どもと一緒に遊びの中で触れ合うと実感できます。その感覚を言葉で伝えるのは難しい。単に遊び方を教えてくれたり、一緒に遊んでくれるというだけではなく、とにかく“遊び心を刺激してくれる”という点が一番。長年プレーパークで遊んでいて、思春期にさしかかって大人全員が敵に思えるような時期にも、プレーリーダーにだけは素直に自分のことを話せる、そんな存在でもあるみたいです」と言います。

 プレーリーダーは子ども達の遊びを見守りはしますが、けんかを止めたりはしません。もちろん、ケガをしそうな場合は止めますが、そうでなければ静観します。人は痛みを知ることで、人を傷つけてはいけないことを学んでいきます。一つひとつ経験しながら学んでいく、そのような考え方の元で羽根木プレーパークは運営されています。

 羽根木プレーパークの常駐プレーリーダーは3人。大勢の子どもが遊びにきているとき、全員に目が届くとは限りませんので、乳幼児連れや子どもがまだプレーパークの遊具に慣れないうちは、保護者もそばで見守ったり、一緒に遊んだりしたほうがいいでしょう。

 取材日は平日で近所の親子連れが多かったため、就学前の幼児達も遊具にすっかり慣れていた様子。ママ達は遠くから見守る程度で、楽しくおしゃべりに興じていました。親も子も、そのくらいたくましくなれたら、しめたものですね。

羽根木プレーパークに設置されている、プレーパークのモットー。あえて漢字を多用し、子どもより大人に向けて発信
羽根木プレーパークに設置されている、プレーパークのモットー。あえて漢字を多用し、子どもより大人に向けて発信