スーパーウーマンになれない焦り…。でも、育児と仕事のやりがいは両立できる

 今の働き方を選択したのは私自身ですが、時々、不安になることもあります。雑誌やウェブで、毎日17時、18時まで仕事をして、お迎えに行ってごはんを作り、子どもを寝かしつけたらまた仕事をして…とがんばるスーパーウーマンの記事を目にすると、「私は頑張っていないんじゃないか。もっと頑張れるんじゃないか」と焦りを感じてしまいます。

遅めの夏休みを過ごした八ヶ岳で、朝のひととき
遅めの夏休みを過ごした八ヶ岳で、朝のひととき

 頭では、「自分なりに精いっぱいやっている。私はこれでいいんだ」と分かっているのですが…。正社員として、昼夜を問わずバリバリ働いていたころの価値観が、頭の片隅に残っているんですね。

 現在の日本は、女性活躍推進の名の下、「仕事も育児も家事も、全部一人で抱え込んで頑張る」ことを女性に求める風潮があると感じます。育児は本来、パートナーの男性を含む社会全体でサポートすべきことではないでしょうか。

 体力的なことを考えても、私は、スーパーウーマンにはなれません。それでも、家族との時間を大切にし、自分の健康を守り、やりたい仕事をする、という希望を全部かなえることができました。仕事も育児も、不安や悩みがなくなることはないけれど、今が一番、楽しいと感じています。

(制作/Waris 高橋三保子)