●後医は名医 初期症状での正しい診断は難しい
 ときには医師が診断を誤る場合もあります。「症状を見落としたんじゃないか」「誤診だったんじゃないか」というように、不信感を抱くこともあるかもしれません。
 病気になったとき、初期症状だけではどの医者にも診断はつきません。発熱したという症状だけでは、その熱が何が原因で起きているのかどんな医師でも判断がつきません。
 病気というものは、時間の経過とともに明らかになるものなので、最初に診た医師より、後で診た医師の方が判断材料が多く、正しい診断につながるものです。
 親からすれば、後で診てもらった医師の方が腕のいい医者に見えてしまうもの。「後医は名医」という言葉もあると聞きます。

●受診して終わりではない。経過観察のヒントをかかりつけ医に聞いてみよう
 医師に診せてそのときに大丈夫だったからそれで終わり、というわけではなく、親が子どもの様子に引き続き注意し、経過を見守ることはとても大切です。
 「こういうところに注意してみて」「何日経ってこうなったら再度受診を」というように、経過観察のヒントをくれるのが、かかりつけ医の役割なんじゃないかと思います。
 このようなアドバイスは親にとってありがたいものです。
 しかし、小児科はたいてい混雑していますから、必要以上のことを話さない医師もいます。そんなときは、こちらから聞いてみましょう。
 自宅でできるホームケアについては、看護師さんに聞いてみるといいと思います。
 看護師さんは、ケアの専門家ですから。