2.同じ医師でも患者の受け取り方は様々。自分がどう感じるかで見極めを

 ある親御さんにとって良い先生が、別の親にとってはちょっと…ということはいくらでもあります。例えば、ある地域にはっきりものを言う先生と、何でも親の意見を尊重しようとしてくれる先生がいるとします。はっきりものを言う先生は、診断もはっきり、薬もこれ、といった具合ですが、時々親御さんを叱ることも…。

 後者の先生は、薬を決めるときなど「どちらがいい?」と親の意見を尊重してくれますが、親に強い意思がなかったり、先生にお任せしたいタイプの親御さんの場合は、かえって躊躇してしまうということです。

 前者の先生を「診断が的確で良い先生!」と思うか、「怖い…二度と行きたくない…」と思うか。後者の先生を「いつも自分の意見を聞いてくれて良い先生!」と思うか、「優柔不断な先生。もっと決めてほしい」と思うかは、親御さんによって違います。

 もちろん、先生の物言いや性格だけでなく、治療の方針が異なる場合もあります。
 薬をできる限り出さない先生もいれば、薬をいつも大量に出す先生もいます。そのような場合でも、自分や自分の家族がどう感じるのかが大事だと思います。

 もちろん、親から見てあまりにも不勉強だったり、性格的にあまりにも恐怖心を与えたりするような医師なら、潔く病院を変えてみるということも選択肢として考えてみてもよいと思います。次回は、かかりつけ医とのコミュニケーションの取り方についてお話ししたいと思います。