プリントなどの書面にはSnapLite、立体物ならステディースタンドがお薦め

 前回はSnapLite、今回はステディースタンドと、2種類の撮影グッズを使って色々なもののデジタル化を試してみましたが、互いに得意な分野を持っていることがよく分かりました。

 SnapLiteは専用アプリによる自動補正や連続撮影が快適。撮影範囲が光で示されるので、「置いてタッチ」を繰り返すだけで枚数が多いプリントや写真・名刺の読み取りが進むのは、気持ちが良いくらいでした。LED照明が付いているのでプリントなどの紙全体で明るさが均一になり、文字も読みやすいです。ただし、iPhone専用の商品なのでAndroidスマートフォンでは使えません。また、カメラと被写体が大きく離れた状態になるので、特に写真をデジタル化したときの画質の劣化はデメリットです。

 もう一つのステディースタンドは、立体物や印刷済みの写真をきれいにデジタル化するのにもってこいでした。照明の写り込みや強い影を防いでくれるので、仕上がりのクオリティーが優れます。パタパタと畳んでしまえば本棚の隙き間に収納できるほど薄くなるのも、狭いわが家では大助かり。しかし、ステディースタンドはアナログなグッズなので便利な専用アプリはありません。きれいに仕上げるには被写体の位置やカメラのズームを細かく調整する必要があるので、それなりに撮影時間がかかります。

 SnapLiteは連続読み取りに優れているので、画質よりも数をこなしたい人、枚数の多いプリントや写真を素早くデジタル化したい人にお薦め。工作作品・料理などの立体物を撮ることが多い人や、良いクオリティーでデジタル化したい人にはステディースタンドがお薦めです。私ですか? 私は両方とも欲しくて悩んでいるところです。

この記事の関連URL
ステディースタンドの販売ページ(オムニバス) http://store.omnivas.jp/?pid=72567765
Modahaus http://www.modahaus.com/

(文・写真/松村武宏)