<上司への報告内容のリスト>

□ 出産予定日
□ 体調、妊娠経過
□ 産休・育休の期間とおよその予定
□ 妊娠期間中の仕事・働き方について
□ 引き継ぎをどうするか
□ 職場復帰後の働き方

上司への報告が済んだら、職場のキーパーソンには個別に報告を

 職場の同僚へは、直属の上司への報告の後、報告するようにします。おめでたいニュースなのでできれば早く知らせたいもの。「自分だけ知らなかった」ということがないよう、職場で大切な人から順に、あまり時間を空けずに報告します。

 その際、キーパーソンとなる同僚、先輩については、一対一でランチやお茶などに誘うか、個別にメールをするなどして、「これからも働き続けたい」という思いも分かってもらえるように伝えましょう。

 ただし、伝え方は慎重に。職場には様々な価値観を持った人がいます。中には、「女は子どもを産んだら仕事を辞めるべきだ」といった考えの持ち主もいるかもしれませんし、何年も不妊治療を続けていながら子宝に恵まれず、人知れず悩んでいる人がいるかもしれません。

 あなたが産休・育休を取得することで、仕事の負担が重くなってしまうことを、苦々しく思う独身の後輩もいるかもしれません。いろいろな考え、価値観を持った人がいることを想定し、できる限り相手に配慮した伝え方を心がけましょう。

取引先への報告は急がなくていい

 取引先には、上司への報告とは逆に、仕事をするうえで支障がなければ、妊娠したことを焦って報告する必要はありません。先方に過度に気を使わせないよう、ぎりぎりまで話さない人も多いようです。もちろん、プロジェクトの途中で担当者が変わってしまうことで不都合が生じる場合や、体調が優れず休みがちになってしまう場合などは、理由を打ち明け、取引先に迷惑がかからないような対応を取るようにしてください。

(ライター/井上佐保子)