このコラムは、人材育成コンサルタント・キャリアアドバイザーで2人の男児の母でもある河野真理子さんが、妊娠した新米プレママの皆さんのために、仕事・家庭・出産後の復帰への準備……「働きながら母になる」ために大切なことを解説する連載です。 

<大きなビジョン>と<小さなビジョン>を考えよう

 妊娠したと分かったら具体的に、どんなことを検討していけばよいでしょうか。まずは、将来設計や子どもの教育、今後のキャリアをどうするかなどの<大きなビジョン>と、妊娠中の勤務をどうするか、産休、育休をいつからどの程度取るのかといった、身近な<小さなビジョン>との両方について考えてみましょう。

 これらについて、まずは自分一人で考えてみること。一人では決められないことばかりではありますが、まずは自分がどうしたいのか、自分の考えを明らかにしてから、パートナーと共に話し合ってみるようにしてください。

<大きなビジョン>

●家族の将来設計
□ 将来的に子どもを何人持ちたいか、何歳差で産みたいか
□ 親に子育てにどの程度関わってもらうか
□ 住まいをどうするか、転勤となったらどうするか
□ 子どもをどう育てたいか、子どもにどんな教育を受けさせたいか
●働くことに対する思い
□ 働くことに対する思いや今後どのような働き方をしていきたいか
□ どのようなキャリアビジョンを持っているか

 将来設計、方針とともに、それらの優先順位についても考えてみましょう。ただ、あまり先々まで心配し過ぎたり、計画をきっちり立て過ぎるのも良くありません。今の世の中、勤務先が10年後どうなっているかも分かりませんし、生まれてみないことには子育て、教育をどうしたいかなど考えられないものです。