皆さんは、子どもにスマホを渡して遊ばせることってありますか? ある調査によると、1歳の子どもの約75%がスマホを触ったことがあるそうです。その場合、どんな点に注意すればいいのでしょうか。

 先日、LINEは「未就学児の親子を対象としたスマホ安心安全啓発セミナー」を開催しました。セミナーで想定しているのは、親が使っているスマホを一種のおもちゃとして子どもに貸して使わせるケース。このとき、親はどんなことに注意すべきなのでしょうか。長年にわたって青少年のインターネット安全利用というテーマに取り組んでおり、自身も2人の子どもの母親であるNPO法人e-Lunch理事長の松田直子さんが解説しました。その様子をレポートします。

1歳から始まる、スマホのある生活

 セミナー前半で松田さんはスマートフォン(以下、スマホ)に関する調査結果を紹介しました。

 ママ向けコミュニティサイト「ママスタジアム」が582名の母親に対して行った調査によると、「親のスマホを子どもに使わせることがあるか」という質問に85%の母親が「ある」と答えています。興味深いのはその年齢です。0歳から7歳まで、各年齢の子どもがいる母親に「使わせているか、いないか」を尋ねたところ、「使わせていない」が「使わせている」を上回ったのは0歳児のみ。1歳児になると「使っていない」はわずか26%。「使っている」と答えた親は3倍の74%にも上りました。

 使用頻度は「ほぼ毎日」が29%、「週に2~3回程度」が23%。合わせると50%を超えます。

 スマホを連続して使わせる時間について尋ねたところ、最も多かったのが「数分」で45%。「10~30分」が39%。この2つを合計すると80%を超えます。「スマホは使わせているけれど、長時間は使わせたくない」という親の考えが見えてきます。

セミナー会場の様子。参加した親子は全部で21組
セミナー会場の様子。参加した親子は全部で21組

トラブルを避けるため有料アプリを選ぶ親も

 セミナーの後半では、21組の親子がテーブルごとに分かれてワークショップを行いました。