セミナーの成果は「無難からの脱却とチャレンジ志向」

 この日に得た学びは、その後もとても生きたようです。「服装やメイクを意識的に変えることで、いい意味でリフレッシュになりました。職場ではつい同じような服装ばかりしていましたが、大事なお客様に会う日などここぞというときには服装での演出を試みようと思います」(日高さん)。

 「身だしなみにより気を付けるようになって、背筋がシャキッと伸び、今日も頑張ろうという気持ちになれます。スカートにブラウスをイン。継続しています! 上司からも『お、いいね!』と褒めてもらえました」(樋野さん)とコメントが寄せられました。

 企画した同社人事総務統括本部ダイバーシティ推進センタ長の小嶋美代子さんは、セルフブランディングセミナーを通じて得られた成果として、「無難からの脱出とチャレンジ志向」と総括。
 「参加者にとっては、日ごろ、『あまり目立たないように』『無難に』と消極的に服を選んでいたことを自覚するきっかけになりました。無難から脱出し、チャレンジする。これは、ビジネスリーダーとして仕事にも生かされます。個人ではなく仲間同士で評価し合うスタイルのセミナーだったこともあり、ビジュアルが周囲に与える影響や、褒め合うことの効果を実感できたという感想も多く聞かれました」

 女性達の見た目改革の成果を目の当たりにした男性管理職からも「俺達も学びたい!」という声も上がり、現在検討中だとか。
 女性管理職セミナーのテーマの一つとして、“見た目”はこれからも注目のキーワードです。

(ライター/宮本恵理子 写真/工藤朋子)