DUAL世帯では、これから教育費、住居費などの負担に耐えながら、同時に老後資金もつくっていかなければなりません。そうしたときに円安・インフレという新しい波が来ると、様々なものが値上がりし、資金計画が狂う可能性があります。
円安・インフレが進んだ際に痛みを和らげてくれるのが、外貨投資。例えば、ドルに投資した後で円安になれば(1ドル=110円から120円になれば)、円に戻したときの手取りが増えるからです。
でも外貨投資には、実は多くの注意点があります。それを知らないと、お得な取引をしたつもりが、結果的に損をしているということになりかねないのです。
まず、円高、円安の基本について知っておこう
とはいえ、まずは「円高、円安とは何か」「円相場は過去、どのような要因でどう動いてきたのか」という全体像を理解する必要があります。「円高、円安とは何か」は簡単過ぎるかもしれないので、知っている人は飛ばしてもかまいません。
次の図を見てください。つい数年前まで、1ドル=80円のときがありました。最近は、1ドル=110円に近い水準になっています。
80円から110円になったということは、為替が円安方向に動いたということになります。
というと、「数字が大きくなったのだから円高では?」と思うかもしれませんが、これはドルを基準に表示しているための錯覚。
1円当たりのドルを考えると、1ドル=80円のときは1÷80で1円=0.0125ドルだったのが、1ドル=110円のときは1÷110で1円=0.009ドルと、1円当たりの価値は安くなっています。1円当たりの価値が下がったのだから、円安であると分かります。
次ページから読める内容
- 為替相場が動く理由は「金利」と「貿易」「インフレ率格差」
- インフレ率格差で変わる、円とドルの価値
- アベノミクス効果で、円安傾向に
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