女性管理職はダークスーツに身を包みがち

 当日の参加者は課長職以上の29名の女性達。服や靴、アクセサリーのサンプルが陳列されたセミナー会場に入るや、「いつもの研修とは違う雰囲気で…ドキドキします」と期待と戸惑いの混じった表情を見せていました。

 ファッションセミナーの前半は、みなみさんによる「装いのチカラ」のレクチャー。パーソナルスタイリストとして活躍を始める前は、アパレル会社に勤め、店舗運営を取り仕切るマネジャーとしての管理職経験もあるみなみさんは、自身の失敗経験も交えながら講義します。

 「私はマネジャーになりたてのころ、『しっかりと見せなければ』と力が入り過ぎて、全身黒づくめで部下に敬遠されてしまった苦い経験があります。女性は本来、自分の長所を引き出す装いをしたときに輝きます。ふんわりとした親しみやすい雰囲気が魅力的な方、個性的な感性がビジネスの強みになっている方など、長所はそれぞれで、その良さを引き出す装いも十人十色です。でも、肩書きがついた途端にスイッチが入って、ダークスーツばかり着るようになってしまう方、意外に多いんです。今日は、皆さんご自身が自分の魅力に気づいて、それに合う装い方を知っていただける機会をご提供したいと思います」
 途中、みなみさんがスタイリングのサポートをしたという同社執行役員・富永由加里さんの写真がスライドに登場。柔らかなライトブルーのジャケットに身を包んだ姿に、会場から「すてきだね」と声が上がります。