男の子、女の子それぞれへの声かけのポイントも紹介され、「男の子には優しい言い方では伝わらないので、最初の言葉でストレートに叱る。そして、プライドが高いので、人前では決して叱らない。褒めるときは大げさに盛り上げ、具体的なことを褒める。女の子を叱るときは、強い言葉を使わず、本人が本当は分かっているという前提で話をする。女の子は周囲や自分のことを冷静に見ているので、褒めるときは心に思っていないことは言わず、人と比べないこと」といったアドバイスを、真剣な顔で書きとめている参加者が多く見られました。

夫婦で参加「悪気がないことを妻に分かってもらえた」

 山本さんが「女性の脳は9歳ごろにほぼ完成すると言われていますが、男性の脳が完成するのは50歳くらい。男の子はもちろん、夫が、言ったことを一度で理解してくれないのも仕方ないことなんです」と話すと、会場からはどよめきが。

 参加したパパからは「悪気があって同じ失敗をしてしまうのではないということが妻にも分かってもらえたので、この話が聞けて良かった」との声も聞かれました。

必死でメモを取る姿も
必死でメモを取る姿も

 さらに、ライフサイクルに応じて家族を育てていく「ファミリービルディング」の考え方も紹介。「ママは分かってもらえないと不機嫌な態度を取りがちですが、『どうしてほしいのか』という気持ちをきちんと伝えることが重要。子どもに対しても、夫婦の間でも、言葉を意識すると関係性が変わる。今しかできない家族の育ち合いを楽しんでください」という山本さんからのメッセージに、多くの参加者がうなずいていました。