子どもがいる、いないにかかわらず、ささいなことで夫婦の間がギクシャクすることってありますよね。そんなときに思い出してほしい名言を、1児の父、共働き世帯の夫でもある名言ハンターの大山くまおさんが紹介します。

 こんにちは。ライターの大山くまおです。

 ワーママの妻と一緒に2歳7カ月の娘を育てています。最近の娘の好物はアロエヨーグルトと納豆とコンニャクです。納豆はごはんにかけずに直で食べます。「ダイエット中のOLか!」と思うような食生活ですが、別に痩せてはいません。むちむちしてます。

 さて、こんなことを書くのははなはだレベルが低くてお恥ずかしいのですが、僕と妻は芸能人のゴシップが好きだったりします。それぞれが無駄に蓄積された芸能知識を駆使して、あの人が結婚した、この人が離婚した、あそこの夫婦は大変だ、これは事務所とのトラブルだ、などとお喋りするのがちょっとした息抜きになっているのです。

 そして、そうした話題の最後に出るのは、「あそこの家って子どもいるんだっけ?」。特に、もめ事を抱えているような芸能一家に小さな子どもがいると、「子どもが気の毒だね……」という話になって、そばで無邪気に踊ったりしているわが子のほうを振り返ります。

子育ても大事だけれど、パートナーも大切

 子育てのベースになるのは家庭であり、家庭をつくるのは夫婦です。芸能人に限らず、夫婦仲がギクシャクしていると、その間にいる子どもは大変つらい目に遭うでしょう。また、「家事ハラ男」などもそうですが、子育て家庭の抱える問題は、まず夫婦間の問題であることが少なくありません。

 わが家はわりと夫婦ゲンカは少ないほうだと思っているのですが、それでも片方(だいたい僕)の機嫌が悪かったりすると、夫婦間にピリッと緊張感が走ります。すると、普段は傍若無人に振る舞っている2歳7カ月がニコニコと2人の間に割って入ってくるので、ああ、こんなことではイカンなぁ、と反省することになります。

 イクメンだ、パパサークルだ、と、パパが子育てに積極的になるのはいいのですが、妻をないがしろにしていては話になりません。これはママの側も同じことだと思います。

仲の良い夫婦ほど、お互いに難しい努力をし合っている、
ということを見逃してはならない。

野上弥生子

『若い友へ』